2月14日15日と丹波篠山で行われた里山フォーラムに参加。
結いの里のはるかさんに誘われ、スガハラさんに運転してもらって、ノコギリ奏者のサキタさんの車と2台でいざ篠山へ。
もう行きの車中でしっかり盛り上がる
「完璧にできなくても作ってだめだったらやり直したらええ。家とか作っていきたい。その実験場が各地であれば・・・」
そうか、ではピザ釜もだめでも良いので一度設計図を作りやってみよう。不具合がでても修復していけば良いのだ。実験中でよい。模索していくのは面白い。
さてフォーラムが始まるが、初めての私はなかなか付いていけない。
まず「DASH海岸」に出演されている海洋環境専門家・木村尚さん、大阪湾沿岸域環境創造研究センターの岩井克己さんの話し。
とりあえず印象に残ったのは人は見える所(陸上)は気にしているが水の中はどうなっていても気にかけないのではないか。貝が絶滅したらそれに宿る貝も絶滅し、ついには人間も・・・
多胡光純さん。なんかすごいものを背負って出て来た。
なんじゃこれ!どうもハングライダーのような。
でも2時間半ほど飛べるらしい。それを背負って各地を撮影しているという。
しかもその映像はなんともすごい。単なる空撮というもんじゃなく、地面にすごく近い所をスイスイと自由に動き回って撮影。
この山の向こうは。この森の向こうはとどんどん興味がわくそうな。人が住んでいる地域ってどんな所か上から描く。そしてそこの住民に見てもらう。なんと素敵な!
見ているうちにこの人の映像をみんなで見る会、そうだ滝畑映画祭をしよう。テーマは「里山」や!
なんて浮かんできた。
その話しを多胡さんに話すとぜひ滝畑撮りましょう。と言ってくれた。
まあなんということ!
自身、田んぼや畑をされていて自分が食べるものは自分で作るという。だからこそその地域を撮影し、そこに暮らす人に目を向ける。そんな姿勢がすごくいいなと思った。
連れ合いさんの多胡歩未さんの話しも。
木のおもちゃを作っている。
子どもたちがそれを使って工夫して自分のものにしていくようなおもちゃを時間をかけて作っている。
100年先を思っての活動。なんとも素敵な話しだ。
そして、同じ河内長野在住のサキタハジメさんのノコギリ演奏。
目をつむってと言って演奏が始まる。
なんだこの音は。びっくりするくらい心の奥に響いてくる。
目をあけるとノコギリとサキタさんが居る。
今は木に関心があり、山を鳴らすという試みをされてるそうな。木に弦を繋いで音を。
どうするんや。実験段階だそうですが、海の中にノコギリを持ってもぐって音を鳴らそうと試みた人だから驚くことはない。思いが深いのできっといつか木から音楽が聞こえてきそうな気がする。
そしてその後、三浦豊さん、初めて会う人たちなので戸惑いもあるが、この人も、もうなんとも言えずええ感じ。
都会の石の間から草が生えている、おっ、あっちにもこっちにも、草草草。と今度は街路樹が。小さな木が庭に、そしてどんどん生い茂り林に森に。
それで全国の森を2年だか3年だか歩いたそうな。そして今森の案内人をやってるそうな。
木はほっといたら林に森になる。人が変なことしなかったら、森で木々がのびのびと生い茂るんやなあ。そんなことを感じながらぜひ滝畑の山の木々の案内をしてほしいと思った。
一応第一日めはこれで終わりだが・・
ゲストさんの話しの合間に参加者(80名ぐらい)が小さなグループになり自己紹介したり、今の話しで感じたことなどをのべながら交流していく。そしたら初めての人ともしっかり知り合いになれ、お互い気になることをいろいろ交換でき、なんとも面白いやり方だ。
夜は大広間で交流会。ここでもまた話しが盛り上がる。
翌日も夕方まで続く。私はかなり疲れてしまい面白かったという印象はかなり深かったが、翌日のことはあまり覚えていない。
今進路に迷っている学生さんも居れば、小さな子どもさんを連れたお母さんもいる。高齢の一歩手前で退職した人。失敗を重ねながら踏ん張って今に至る人。
でもみなさん何だかキラキラとしている。なんだろうね。100年先の未来を見ながら今、自然体で暮らしている。暮らそうとしている。そんな生き方が輝いて見えるのだろう。