アン コラチ
10月22日
これはここにアイヌのチセを建てる前提のイベントである。
アイヌ民族のことを知ってもらう。命とのかかわりが大切な場所だと。
命を伝える、学べる環境である場所であってほしい。
何年もかけて作る。土地で取れたものでできるかをやる。
22日、そう話された主催者の挨拶からスタート
「アン コラチ」
自分らしく。ありのままで。
●初めに「滝畑てれれチセ」がなぜできたのかを昨年の映像や写真で説明
●そしてアイヌ民族の家を知るためのDVD上映。
●その後「チュプチェプ」アイヌのお話し
●『〜命どぅ宝〜」奪われて行く命。守れる命
かわぐちまゆみさんのお話とライブ
「東村、山原(すばらしい自然の中)に米軍基地のための大伐採がおこなわれている。トラックがどんどん入っていく。今のリアルを見てほしい。
沖縄の中で生活の中で座り込みをしている。それを伝えたいために駅でしゃべったり歌ったりしている。歌と三振と踊りで原発を止めてきた戦いが沖縄で行われてきた。」と話す
●「土にちかいところで生きる人々」加絵さん
〜インドでわたしが触れた人と時間〜
インドに7ヶ月居た。東京での生活が消費するだけ。ゆっくり納得いく生活をさがしていた。インドで家を建てるという話があり、ヨガ、ヒマラヤに行く。モコプロジェクト。今あるのでじゅうぶんだよという意味。先住民の村の農園の中に家を建て、人が集まる家を建てた。貧困とDVに会った子どもとヨガをする。インドは格差が激しい国。いろんなことを体感した。日本で居る間にやれること、手づくりでやりたい。」映像をまじえて話してくれた。
夜
●「星と音の調和ライブ」
夜星を見ながら心の音を感じよう
あいにく曇り空で星は見えなかったが、音と共に連想できたようだ。
岡山から別所さん、今日最後のイベント、即興演奏。この場の雰囲気で感じたことを演奏する。静かに始まっていく。ろうそくの明かりの中での演奏は幻想的だった。
済州島で平和祭に参加していきた。ピースフェスティバル。日本人と韓国人いろいろもめたりしてるが、直接出あって交流してたくさん友達ができたら、その国を攻撃しない。という活動を続けている。台湾のアミ族と交流。東アジアをともだちだらけにする。日本中国韓国の人とバンドを作った。平和の種を蒔いていけたらと思っている。
最後に樺太アイヌのトンコリの演奏。『星との調和』宮沢賢治の『星巡り』歌と演奏。
23日
●「命の目醒めyoga」
加絵さんによるヨガと別所誠洋さんの音。参加者と共に畳の部屋で体ほぐし、その後上の畑で空気をいっぱい吸いながら、この地にチセができることに思いをはせ・・・。
●「アースマン紙芝居」
羽曳野から、古い傘をほぐしてエコバックを作る、それを元に環境についての活動をしている。当日は新聞でバックつくりのワークショップもしてくれた。
●東ティモールの運動を音楽と共に制作されたドキュメンタリー映画「カンタティモール」の上映
●日系ブラジル人二世のまことさんの話し
アマゾンではダムを作るため部族の中へ入って行って人を殺す。しかしそれはほとんど報道されない。アマゾンの20%は伐採されている。40%までいくともう回復できないらしい。活動している人たちは情報発信しているがなかなか届かないのが現状。ブラジルは格差が広がる社会。治安が悪く若者は学校出ても仕事が無い、麻薬もひどい。一方学校を閉鎖しようとする政府に高校生とか中学生が抵抗したがために政府は引いたという話し。ほとんど知ることのないブラジルの話しがたくさん聞けた。
●「BIRTH」〜earth dance〜
南加絵さんによるダンスと別所誠洋さんの音。畳の部屋から始まり、その後上の畑へと続く。
この畑がこんなにも表現しているとは・・・。
耳をすまし目を開いてもう一度体で感じたくなる。
●最後に「ミナミナライブ」
アイヌの唄と踊り
ミナミナの会と別所さんの音で唄と踊りがイベントのラストを飾る。
おばあちゃん達が暮らしていた日々。それがもうとっくにどっかに行ってしまった昨今。アイヌのイベントで思い出させられたことがいっぱい。ただそこで心地よく生きていきたいだけなのに。なぜこんなに人を差別したり戦をしたりしなければならないのか。唄や踊りや文化で人と人が出会い、豊かな日常をおくることができたら。何でも無い日常をおくれることの大切さを感じさせられた2日間だった。