滝畑の家
被災障害者支援 ゆめ風基金20年記念コンサートに行ってきた。
小室等、坂田明、林英哲、スタッフの人たち。
「本音」を感じた。
気分よく帰路についたはずなのに突然彼女のことを思い出す。
2年前の年末に自死したようだ。確かめる勇気がなかった。
学生時代の友人で長い間精神的な病気で苦しんでいた。
だからやっと苦しみから解放されたんやし、
良かったのかも知れない。
と思うことにしていた。
でも今日、
やっぱり生きていてほしかった。
やっぱり寂しい。
それが私の本音だと。
「あんたは女一人でがんばってるから、遺言残しとく」と生前言うので
「なに冗談を」と思っていた。両親も姉もすでに亡くなっていた。
友達十数人の一人として遺産を受け取った。
私はそのお金で滝畑の家を買った。
やっぱりどんな状況であれ生きたいと思える世の中がいい。
助け合える方がいい。
そんなことがあり、私は「原始的な人間の力をつける場」
を作れないかと思った。
弱音をはいたり、怒ったり、笑い合ったり、遊び、学び、体験する場。
私のおじいちゃんやおばあちゃんがやっていたような
炭を焼いたり、わらぞうり作ったり、
そんな中に生きる力をつけるヒントがあるのではないか。
日常の中でめんどくさいことに時間かけてじっくり行い、
五感を取り戻す。
たとえ身寄りがなくとも、お金がなくとも。
堂々と生き、死んで行ける場ができたらいいな。
地域全体がシェアハウスみたいになれないか。
この夏、おおぜいの人たちと大掃除をした。
これから家の改修をし、畑をしながら少しずつそんな寄り合い場を
作っていきたいなと思っている。