深夜のハイカイ映像
夜になっても温度が下がらない大阪の街を、徘徊しながら映像を撮ろうと9名が集る。
車イスの波那本さんを先頭に松井さんの誘導のもとそれぞれ思い思いの物にカメラを向ける。
途中でウォーキング中という若い2人連れが何撮っているのかと不思議そうに声かけてきた。たしかに、あやしい!夜中の12時過ぎ、老若男女カメラを持って街を歩いているのは確かにあやしい!しかも目的もなさそうで。しかし難波のど真ん中で夜中ウォーキングというのもなあ?
集合時、今日は初めてカメラを回すという人、「心臓がバクバクしている。何をどう撮ろうか」と言っていた。この近所の木津市場に行きたいという講師。こんな時間に?とも思いながら初心者が大半をしめるメンバーで街に繰り出した。
最初は看板とかにフォーカス。なかなかしつこい看板あり「住宅敷地内に付き歩道上の寝泊り禁止です」
明るすぎて夜がうまく撮れるかと心配さえしながら、しかしでんでんタウンから木津市場に向かうと昼がにぎやかに違いないこの場がなんとも不思議な世界になっている。交叉点に座り込んで携帯でしゃべっている女性。犬の散歩をしている老人。スケボーで移動中の外国人。車もよく通る。しかし市場の中はさすが静かだ。誰もいない。と思いきや、夜中1時半、魚を運ぶ人、さばく人、いろいろな人が働いている。
みんな積極的に撮影して、暑さと喉のかわきと徘徊疲れで2時ごろに撮影終了。事務所でみんなが撮影した映像を見る。同じところを撮っていても目のつけどころが違ったり、アングルがちがったり、インタビューしいてる人がいたり、ずーっとまわしっぱなしの人がいたり。
いや〜面白かったワ、こんど何時するの?次はどこ行く?墓場やろ?えええっ?窓の外がうっすら明るくなり、始発の電車が動き出す時間がきても話がつきなかった。
初めてだったのでどうなるかと心配したが、なかなか面白かった。さてそれぞれが撮影したものを8月末までに編集して、てれれで上映しようなんてことにも。