高校で自作ドキュメンタリー上映と講演
『ここにおるんじゃけぇ』を私の母校で上映してもらった。
高校3年生全員が見てくれた。
今年でかれこれ5回目。
若い人たちが障害者とどう向き合うか、
強制不妊手術のことなどを自分に引き寄せて
考えるきっかけになってくれたらいいな。
at 2022.06.30 Thursday, 14:22, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
『ここにおるんじゃけぇ』を私の母校で上映してもらった。
高校3年生全員が見てくれた。
今年でかれこれ5回目。
若い人たちが障害者とどう向き合うか、
強制不妊手術のことなどを自分に引き寄せて
考えるきっかけになってくれたらいいな。
at 2022.06.30 Thursday, 14:22, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
来年5月ごろ京都のおもちゃミュージアムで「共に生きる」という企画がある。その中で『ここにおるんじゃけぇ』 を上映してくださる。
かなりしっかり準備してくれている。嬉しいです。今日その資料を送って欲しいと連絡あり、昔の新聞記事とか探していた。
毎日新聞の記者さんの記事を読んでて、佐々木さんが帰りの電車の中で気分が悪くなり、救急車で運ばれ、病院で待たされている途中で亡くなった。その待たされた場所が分娩室だった。そのことは知っていた。佐々木さんが子どもを欲しがっていたことも知っていたし、何度も読んでいたのに、なぜか号泣してしまった。今日は号泣してしまった。泣きながら昼の残りのご飯をかきこんでいた。
悔しいやろなあ、でも佐々木さん、あなたが体張って伝えてくれたおかげで今少しだけでも動いている。すごいことやよ!きっとどうしようもないと思いながらあっちの世界に行ってしまったやろけど、ものすごいことやよ。全国の強制不妊手術された方たちが声を絞りながらあげてるよ!
at 2020.12.29 Tuesday, 11:54, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
どっと疲れてる。
これは心地よい疲れ。
上映会が終わり、一人一人としっかり出会えた。
『ここにおるんじゃけぇ』 の上映会には原一男監督や
小杉衛蔵監督が見に来てくれた。
他の監督さんも来てくれていたかもしれませんが、
参加してくださったみなさんありがとうございます。
話した言葉が、今自分が見つめている延長線に
交わって行くような・・
気負うことなく、映画をしっかり見つめている若い人の
作品がとっても良かったなあ。
私の作品の上映をできたらと言ってくれたり、
滝畑に行ってみたいと言ってくれたり。
いつかその監督さんの映画を滝畑で上映したいなあと思ったり。
今まで体験した映画祭と違った面白さんがあったドラゴン映画祭。
西成という地で開催されたことも意味があると思った。
まだ後片付がいっぱい残っているだろうスタッフさんたちに感謝しながら、
今回受け取った物を次の作品に活かせていきたいと強く思いった。
at 2020.11.28 Saturday, 19:15, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
9月12日13日と龍谷大学の松浦ゼミ合宿に呼んでもらった。と言ってもオンラインによるもので、初めての試み、どうなるんやろと思ってたけど濃厚な2日間やった。『ここにおるんじゃけぇ 』『忘れてほしゅうない』を上映後ディスカッション。
3回生の学生さん(留学生)から「障がい者の不妊治療は本当に差別なのか?」というような発言があった。「自分の国ではまだお腹の中にいる障害がある子供を産む事は許さないこととか、無責任なことだと決めつけられています。それは決してすべての人がそういう人たちに対して偏見があると言うわけではなく、ただその人たちに苦しく生きてほしくないと思っているだけです。」
それに対して賛同する人、おかしいと思うなどいろいろな意見が出され、1日目も2日目も話し合いをした。
後日学生さんたちから送られてきた感想
(皆さんの了解を得て掲載させてもらいました)
「発言した内容について僕は少し危機感を持ちました。この発言は障碍者に対する偏見や差別ととらえかねないものかもしれない」
「正直に書くと、自分に佐々木さんのように障害があったら嫌です。自分のことを人にしてもらわないといけないのは、私には耐えられないと思いました。
「同じ女性として、強制的に不妊治療させられると言うのは本当に許せない気持ちになりました。」
その発言をした留学生さんから、
今回の合宿に通して本当にたくさん学べました。今まで考えてなかったこと、当たり前と思ってたこと、自分にとって新しく良い答えを得ることができました。でも確かに、下之坊さんの言う通りです。その人たちに苦しませたのは、その人の親でもなく、その人自身でもなく、周りの人です。自分は周りの環境によってこういうことですら気づかなくて、ただ生まない事を当たり前のことだと決めつける事は恥ずかしいと思います。
自分は生まれる前も家から私のことを産むかどうかをかなり悩んだらしいです。もともと私と一緒に男の子もいました。双子です。しかしその子は母のお腹にいる間に無くなりましたので、そのあと母は薬を飲みました。お母さんは私も一緒になくなってると思っていたんですけれど、検査を受けて私がまだ生きていることをわかったときに、周囲の人たちに「この子生まないほうがいいよ、もしかしたら障害があるかもしれない」「やめたほうがいい」とか、ほぼ全ての人が反対していました。しかしお母さんは私のことをあきらめたくなくて、今の私がいました。幸のことで私はただごく普通の人で健康に育てられました。でももし私は普通じゃなかったら、今の私はどんな感じでこの世界を見ているのでしょう。どんな生活を送っているのでしょう。もしかしたら生きることですら諦めているんじゃないかと思います。もしこの合宿を参加しなかったら、このままずっとこのような考えを持ってしまうでしょう。
私はこの合宿を参加して良かったと思います。下之坊さんの話を聞いて、本当に良かったです。
この文を読ませてもらって、途中から涙が止まらなくなった。思わず「生まれてきてくれてありがとう」って心の底から思った。
いろんな意見が出る、このような場を持てるということはとても大切だと思いました。皆さんすっごく真剣に、深く、考え、自分に引きつけている。以下に他の人の感想も抜粋させてもらった。
「人権に対する知見を増やしたいという大きな目標があり、企画させていただいた今回のオンラインゼミ合宿。佐々木さんの生きる姿に釘付けになり、みんなもそれぞれ個性のある質問や感想を言ってくれたおかげで、自然と深い議論をすることができた。 」
「まだまだ障害者の生活や環境に様々な思い込みを持っていた事がわかりました。
「非常に密度の濃い2日間で、今回学んだことを学んだままにするのではなく何かに活用できるようにしたいと思います。」
「佐々木さんのように前向きに考えて、自分と向き合っていきたい」
「やれる事に全力で挑戦する姿勢は、人生を思いっきり豊かにするのだと考え方が変わりました」
「この映画を見終わる頃には私は今まで抱いていたかわいそうという感情はなく、佐々木さんの行動力を見習いたいと思うようになりました。」
「人間は劣っているまたは優れていると判断するのは間違っており、人間の価値は障がい者であっても貧困者であっても犯罪者であっても同じく平等だと改めて気づかされました。」
「まず問題があると事実を知る事、そして知った事を自分の中で考える事、解決するために行動する事が大切だと思いました。」
健常者と障碍者がお互い協力してこの社会を生きていくには、自分の偏見や差別意識を自覚して、お互いのことを理解していく必要があると感じました。」
「私も佐々木さんのように行動する勇気を持ちたいと思いました。 」
また滝畑の暮らしを記録した映像を見てもらったり、ゼミ生たちが作った作品を見せてもらったり、レクレーションコーナーまで考えてくれて、まる2日間食事も一緒にオンラインで不思議でかつ忘れ難い時間を過ごした。京アニの映像も見せてもらった。素晴らしい作品やった。若い人たちに希望を持たせてもらった。
今までの積み重ねの学習が、皆さんの手作りのこの合宿に共鳴音を響かせてくれたのだと思います。
at 2020.10.12 Monday, 15:26, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
会場が変更になりました
『ここにおるんじゃけぇ』の上映会場
西成市民館→西成プラザ→太子会館に変更
大阪市西成区太子1−8−12
JR 新今宮駅 東口 徒歩4分
11月21日から23日まで
西成ドラゴン映画祭
『ここにおるんじゃけぇ 』が上映決定!
11月23日 西成プラザ 13:00〜
阪本順治監督『新世界』』や原一男監督『ゆきゆきて、神軍』
私の作品の編集をしてくれた岡崎まゆみ監督の作品。
てれれに作品出してくれた石田アキラ監督、
そしてこの映画祭に誘ってくれて武田倫和監督作品など
見そびれてた作品や興味深い作品が満載。ぜひ参加を!
at 2020.10.09 Friday, 11:03, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
6月11日上映会してもらいます。
お近くの方はぜひ参加を!
####################### #怒りの緊急上映会 「ここにおるんじゃけぇ」# ####################### 5月28日、仙台地裁で、優生保護法による強制不妊手術の国家賠償請求裁判の判 決がでました。裁判所は、優生保護法は、憲法違反だと判断したにも関わらず、 原告の損害賠償請求を棄却しました。いくら違憲だと言っても被害者の尊厳が回 復されないような判決は不当としか言えません(怒)! この怒りを共有するため、1990年代後半から強制不妊手術の被害を訴えてきた 故・佐々木千津子さんを追ったドキュメンタリーの緊急上映会を行ないます。 #日時:2019年6月11日(火)19:00ー20:45(開場18:30) #場所:東京ボランティア・市民活動センター 会議室B 新宿区神楽河岸1-1 飯田橋セントラルプラザ10階 https://www.tvac.or.jp/tvac/access.html (最寄駅・JR飯田橋駅) #参加費:無料(カンパ歓迎) 上映作品:ドキュメンタリー映画「ここにおるんじゃけぇ」 2010年/日本/DVD/カラー/97分 監督/下之坊修子 制作/映像発信てれれ 1990年代後半から強制不妊手術の被害を訴えてきた故・佐々木千津子さん。佐々 木さんは、広島で生まれ、生後1週間で脳性マヒになり、20才の頃に、放射線照 射という方法での強制不妊手術を受けさせられた。その後、後遺症に苦しみなが ら、2013年に65歳で亡くなるまで、精力的に生きて来た佐々木さんの日常を追っ たドキュメンタリー。 作品概要:http://www.terere.jp/kokonioru.htm ◆主催:連連影展 FAV、SOSHIREN女(わたし)のからだから ◆協力:優生手術に対する謝罪を求める会 ◆問い合わせ先 : 連連影展 FAV renrenfav★yahoo.co.jp(★=@) FAV 連連影展とは? 等身大にそして雄弁に語りかけてくる映像をフェミニストの視点で集めた映画祭。 作り手と観客が一緒に作るファヴは2005 年にスタートし、年に数回、場所を転 々としながら上映活動を行っています。DVD の販売も行っています。 http://www.renren-fav.org/main/ SOSHIREN女(わたし)のからだから 刑法・堕胎罪の撤廃を求めているグループ。子どもを産むか、産まないかと、自 分で選べることをめざしています。 http://www.soshiren.org/
at 2019.06.03 Monday, 09:27, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
11月11日
豊中の女性センターすてっぷでシニア女性映画祭が開催され
『ここにおるんじゃけぇ』が上映された。
上映後、強制不妊手術をされった佐々木さんの悔しい思いや
魅力的な人柄について話しをさせてもらった。
見た人から「すごい人やねえ」「素敵な人やねえ」「かっこいいね」など言ってもらった。
at 2018.11.11 Sunday, 21:52, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
27日西宮ウエーブのいきいきフェスタに呼ばれて上映とトーク2回してきました。
それぞれ2つの女性団体、「ベアテの会」と「女・女西宮」主催です。
まず「忘れてほしゅうない」を上映して佐々木千津子さんの話し、強制不妊手術のこといろいろ話しできました。
その後『ふりーだむのシンデレラ』上映。会場から感想などいただきとても良い会でした。
そして、夜のイベントでもあったので主催者の方に滝畑まで送ってもらい1泊してもらいました。
翌日はダムを少し案内して、道の駅でフラダンスを見て、買い物して駅前に行って「高野街道まつり」にも参加しました。
滝畑の美味しいこんにゃくもゲットできたし、知り合いにもたくさん会えました。
初参加でしたがなかなかにぎやかでした。
前から一度滝畑に行きたいと言ってもらってたので、いっぱい話しもできたし楽しんでもらえました。
at 2018.10.29 Monday, 20:16, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
シニア映画祭で11月11日大阪府豊中市で
12月4日は東京の新宿K'scinemaにて
at 2018.10.20 Saturday, 16:36, てれれ, ここにおるんじゃけぇ
7月5日 母校の富田林高校の人権講演会に呼ばれて行って来た。
昨年に引き続き今年も呼んでもらったが、新しく岸本記念中高一貫コンセプトホールというのができていてそこで講演させてもらった。
まだできてばっかり、すごく立派だ。
上映後に佐々木さんとの映像作りで体験したこと。佐々木さんの半端じゃない自由な生き方。そこから私が学んだこと。彼女の影響で今、田舎暮らししながら、身寄りがなくてもお金が無くても動けなくなっても正々堂々とここで死んで行きたい。と考えるようになった。彼女に出会えて私の人生が豊かになったという話などさせてもらった。
そして強制不妊手術のこと。佐々木さんが体はって、訴え続けてきたこと。多くの人たちが社会に発信してきたこと。佐々木さんが亡くなった今ではあるが、やっとメディアが取り上げ、国が動き出した。やっと今。
そして自分がどう生きて行くか。いろんな人とどう一緒に豊かに生きて行くか考えて欲しいと。
最後に同窓生のクロダさんにfacebookの友達Tさんの記事を本人の了解を得て朗読してもらった。
3人目の子どもを授かった時、出生前診断をしなかったこと。高齢出産だったので心配ではあったが、上の二人の子ども達を見て、選別=殺すことをしないと決断した。にも関わらず障がいを持った子どもが生まれた時ものすごく戸惑ったこと。でも今、目の前の生まれたばかりの子どもを見て、その子が死にかけているのを見た時、
一滴の水を口にすることすらなく、
パパやママに抱きしめられることもないまま
生まれて1日で死なせてたまるものか。
そんなの絶対ゆるさん!!
助けてほしい。
障害があってもいい。
とにかく助けてほしい。
そう叫ぶ彼の文からヒリヒリとその思いが伝わってきた。
何度読んでも涙が浮かぶ。
ふと気づくと私のすぐ後ろで鼻をすする音がする。確かそこには先生が・・・
Tさんは最後に
後悔していない、と言えば嘘になる。今後も辛いことがあるたびに、あのとき「選別」していれば、別の楽な人生があったのかもしれないと、何度も後悔すると思う。
でも私はこの人生を選んだ。殺さないことを、「選別」しないことを選んだ。
例え三男に障害があっても、元気に生まれてほしい、生きてほしいと願った。
その気持ちに嘘はない。
願わくば応援してもらいたい。
新しく生まれた三男とその家族を。
三男はもう2歳半
つい先日Tさんに会ったら「もう可愛くて可愛くて」と言っていた。
そしてこのfacebookを見た友人たちは「全力で応援するよ」「一人一家族だけじゃないよ」「今を精一杯行きてるんだね。素晴らしいよ」とメッセージ。人はすごいなと思う。気にかけてくれている人たちが居るということがどんなに生きる力を与えてくれることか。
350人の高校生たちは、ザワザワしながらも途中からしっかり聞き入ってくれた。先生の話では、きっと生徒たちはいま頭の中がいっぱいでいろんなことを考えてグルグル回っていると思う。と。
強制不妊手術のことはほとんどの生徒は知らないようだった。でもちょっとでもそんな話を聞いたなと思ってもらえたら、少しでも考えてもらえたら良いと、そう思って帰ってきた。
アレ風邪ぎみだったのにどっかに吹っ飛んでしまってる・・・
at 2018.07.05 Thursday, 21:27, てれれ, ここにおるんじゃけぇ